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オリジナルストーリー 姉の声
私が小学4年生の時の話。両親が田舎の法事に出席するので、当時高校生の姉・優子が夕食を作る事になった。夕方、居間でテレビを見ていると、庭から、ザク、ザク──と、玉砂利を踏む足音がし、「優子だよ、開けて」と、姉の声がした。見ていたのは私の大好き...
オリジナルストーリー 最終バス
私が数年前まで自動車工場勤務をしていました。ある日、トラブルが重なって対応に追われ、ずいぶん遅くまで残業しました。作業を終えて、職場を出たのは夜11時を過ぎていました。最寄りのバス停留所から乗ったのは最終便のバスで、乗客は私のほかには三人い...
オリジナルストーリー 次は目の前に
友人のA子から聞いた話です。A子は大学時代、付き合っていた彼氏と沖縄旅行に行きました。ただ、彼女の彼への気持ちは冷め切っており、旅行が終わったら別れるつもりだったと言います。ある観光地で、ふと視線を感じて振り向くと、坊主頭で日に焼けた褐色の...
オリジナルストーリー 異界からの脱出
俺の通う高校では10月末に二日間にわたり文化祭がある。一日目は学内公開、二日目が一般公開という流れだ。我がクラスはこの地域一帯の歴史館というあまり集客の見込めない展示を開催していた。二日目の一般公開になぜか妹が「ぜひ行きたい」と言い出した。...
オリジナルストーリー 飛翔する魔
『それ』の噂が囁かれ始めたのは私が小学三年生になって間もないときだった。薄暗くなった帰り道を一人で歩いていると、頭上数メートル上の後方を飛行しながら後を尾けてくるものがある。姿は小鳥のようで、スズメより大きく鳩より小さい。羽ばたいているのだ...
オリジナルストーリー 戻ってきたクラスメイト
夏休みが終わる季節にいつも思い出す出来事がある。あれは小学校四年生のときだ。小林くんといって、運動ができて明るく、クラスでムードメーカー的な存在だった。その彼が一学期終了とともに転校することになった。終業式にクラスでお別れ会をして、特に仲の...
オリジナルストーリー 天井裏から愛を込めて
部屋のドアがガチャリと開く。僕は息を潜めて、入ってきた部屋の主を眺めた。白いブラウスがとてもよく似合っている。彼女はひと息ついてからドレッサーに座った。なにかいいことでもあったのだろうか、鏡に映った愛らしい唇には笑みが刻まれている。化粧を落...
オリジナルストーリー 再訪
ふと目が覚めた。薄暗い天井を見てどきりとする。ああ、そういえば寝てたんだっけと思い出す。お昼ご飯を食べた後。数学の公式集をパラパラと捲っていたのだけど、眠くてどうしようもなかったので、ちょっとだけ仮眠するつもりでベッドに横になったのだった。...
オリジナルストーリー レイヤー
高校二年の夏休みも残り少なくなったある日。俺は西日本の中心都市にいた。小学生のころからずっと仲のいい昌隆という友人がいた。昌隆は親の仕事の都合で中学二年のとき、引っ越していった。それでも付き合いは続いており、たまに連絡を取り合っていて、『夏...
オリジナルストーリー オールシーズン
中学二年の夏休み。友人の佳奈と映画を観にいった、その帰り。ちょっとお腹空いたねということで、ファストフード店に入った。「怖かったねー」「うん、そうだね」観にいったのは、話題になっていた邦画ホラーだった。「主人公が廃屋に隠れてたとき、呪文が聞...
