ファンタジー

オリジナルストーリー

飛翔する魔

『それ』の噂が囁かれ始めたのは私が小学三年生になって間もないときだった。薄暗くなった帰り道を一人で歩いていると、頭上数メートル上の後方を飛行しながら後を尾けてくるものがある。姿は小鳥のようで、スズメより大きく鳩より小さい。羽ばたいているのだ...
オリジナルストーリー

戻ってきたクラスメイト

夏休みが終わる季節にいつも思い出す出来事がある。あれは小学校四年生のときだ。小林くんといって、運動ができて明るく、クラスでムードメーカー的な存在だった。その彼が一学期終了とともに転校することになった。終業式にクラスでお別れ会をして、特に仲の...
オリジナルストーリー

また、いつかね

誰にでも人生の中で『忘れられない人』が必ず、ひとりやふたりはいるものだ。その人のことを思うとき、懐かしかったり、楽しかったり、そして悲しかったりと、いろんな感情が呼び起こされるだろう。いまから僕の『忘れられない人』の話をしようと思う。僕は小...